外科的歯内療法

外科的歯内療法

なかなか治らない根っこの治療をどうするか

きれいに根管拡大、根管充填を行っても治癒が起こらない場合があります。
いわゆる「難治化」していると表現するのですが、根尖性周囲炎を引き起こす細菌の除去が難しい場合に起こります。

歯根端切除術

歯根端切除術とは細菌感染がある歯根の先端を約3㎜削除することで感染源を除去し、
その後根尖方向から逆根管充填をおこなう事で治癒させる手術方法です。

根尖3㎜ほと感染源とともに削除したのがわかるでしょうか?
難治化してしまった根尖周囲炎は歯根端切除術で治癒する場合もあります。

歯根端切除のよりよい成果に関連する要因は

45歳以下の患者
上顎前歯もしくは小臼歯であること
10㎜以下の大きさの病変
非嚢胞性病変
術前徴候および症状がないこと
歯周病変を伴わずに、適切な根充填長を有する歯
根管充填材料としてMTA
単根歯
穿孔病変の欠如
歯根切除<3 mm
上顎洞瘻孔に関連していない歯

とあります。

全ての難治化した歯で行える手術ではありません。

良い結果を得るために適応となる歯の状態がありますのでしっかり診査診断しています。

意図的再植術

第二大臼歯のように一番奥の歯は器材が到達しにくい等の理由で意図的再植術を選択する場合があります。

一度抜歯を行います。

根っこの先に感染源と不良肉芽がありますので抜いた状態で根尖3㎜程度削除していきます。

削除が終わった状態です。
きれいな状態にしてもう一度抜いた抜歯窩へ植え治します。

このように一度抜いて感染源を削除して植え治すことで
意図的再植術と言われています。

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