こんにちは!倉敷市連島町の矢部歯科医院です。
「子どもの乳歯が早く抜けてしまった…」
「普通なら6歳頃から永久歯に生え変わるのに、3~4歳で抜けたけど大丈夫?」
実は、乳歯が異常に早く抜けてしまう原因の一つに、「遺伝性の病気(難病)」が関係することがあります。
早期に乳歯が抜けることで、永久歯の生え方に影響を与えたり、歯並びや噛み合わせの問題につながる可能性も!
今回は、乳歯が早く抜ける遺伝性の病気の種類・特徴・注意すべきポイント・歯科でできる対策について詳しく解説します!
乳歯が早く抜ける遺伝性の難病とは?
通常、乳歯は 6歳頃から順番に抜けて、永久歯へ生え変わります。
しかし、病気や遺伝的な要因により、3歳~5歳頃に早く抜けてしまうケースも!
特に、以下のような遺伝性の病気が関係していることがあります。
① Papillon-Lefèvre症候群(パピヨン・ルフェーブル症候群)
✅ 非常にまれな遺伝性疾患(常染色体劣性遺伝)
✅ 手のひら・足の裏の角化症(皮膚が厚くなる)と、重度の歯周病を引き起こす
✅ 乳歯が通常よりも早く抜け落ち、永久歯も同じように早期に抜けることが多い
✅ 細菌感染に対する抵抗力が低下し、歯ぐきの炎症が進行しやすい
💡 早期発見&歯周病の管理が非常に重要!
② Haim-Munk症候群(ハイム・ムンク症候群)
✅ Papillon-Lefèvre症候群と似た遺伝性疾患
✅ 乳歯・永久歯が極端に早く抜ける
✅ 皮膚の角化異常や関節の変形が見られることも
💡 歯周病の進行が非常に早いため、専門的な治療が必要!
③ 家族性周期性好中球減少症(Cyclic Neutropenia)
✅ 約21日ごとに白血球の一種「好中球」の数が減少する遺伝病
✅ 免疫が低下しやすく、感染症・歯周病が進行しやすい
✅ 乳歯が早期に抜け、永久歯もぐらつきやすくなる
💡 免疫の変動があるため、感染予防が重要!
④ Hypophosphatasia(低ホスファターゼ症)
✅ 骨や歯の発育に関わる「アルカリホスファターゼ」という酵素が不足する病気
✅ 乳歯の根(歯根)が十分に発達しないため、早く抜けてしまうことがある
✅ 骨が弱く、骨折しやすい特徴も!
💡 歯科と小児科の連携が重要!
⑤ その他の遺伝性疾患や症候群
✅ エーラス・ダンロス症候群(Ehlers-Danlos Syndrome) → コラーゲン異常による歯周病進行
✅ ダウン症候群 → 歯周病になりやすく、乳歯が早く抜けることがある
💡 遺伝的な要因が関係する場合、全身の健康管理が重要!
乳歯が早く抜けることで起こる問題
✅ 永久歯の生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなる
✅ 噛み合わせがずれてしまい、顎の成長に影響することがある
✅ 永久歯が適切な位置に生えてこない(埋伏歯になる可能性)
✅ 食事や発音に影響が出ることがある
💡 「早めに抜けたけど大丈夫?」と思ったら、一度歯科医院で相談を!
乳歯が早く抜けた場合の歯科での対応策
乳歯が予定よりも早く抜けてしまった場合、適切な処置をすることで永久歯のトラブルを防ぐことができます!
① スペースメンテナー(保隙装置)の使用
✅ 乳歯が抜けた後、隣の歯が倒れないようにする装置!
✅ 永久歯が適切な位置に生えるようにスペースを確保!
💡 歯並びを守るために、早めの対応が大切!
② 歯周病や口腔内の炎症管理
✅ 遺伝性疾患がある場合、定期的なクリーニングで歯周病を予防!
✅ 抗菌療法やフッ素塗布で、歯と歯ぐきを健康に保つ!
💡 歯周病が進行しないように、口腔内の管理を徹底!
③ 矯正治療の検討
✅ 歯並びの影響が大きい場合、早期矯正(1期治療)を検討!
✅ 顎の成長を利用し、歯の位置を整えることが可能!
💡 矯正を適切なタイミングで行うことで、永久歯の並びをスムーズに!
まとめ|乳歯が早く抜ける場合は要注意!
✅ 乳歯が通常より早く抜けるのは、遺伝性の病気が関係していることがある!
✅ 「Papillon-Lefèvre症候群」「低ホスファターゼ症」「家族性周期性好中球減少症」などが原因になることも!
✅ 早期の乳歯脱落は、歯並びや永久歯の成長に影響を与えるため、歯科医院での相談が大切!
✅ スペースメンテナーや矯正治療で、将来的な歯並びを守ることができる!
倉敷市連島・水島・玉島エリアの矢部歯科医院では、乳歯の早期脱落や歯並びの問題についてのご相談を受け付けています!
「子どもの歯が早く抜けたけど大丈夫?」と気になる方は、お気軽にご相談ください!
📞 お問い合わせ・予約はこちら0864448800
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