こんにちは!倉敷市連島町の矢部歯科医院です。
「ビスホスホネート薬を飲んでいると、歯科治療に影響があるって聞いたけど本当?」
「抜歯やインプラント治療を受けても大丈夫?」
ビスホスホネート(BP)薬剤は、骨粗鬆症やがんの骨転移の治療に使われる薬ですが、顎の骨の壊死(顎骨壊死)を引き起こすことがあるため、歯科治療の際に注意が必要です。
今回は、ビスホスホネート薬による顎骨壊死の原因・リスク・歯科治療で気をつけるポイントについて詳しく解説します!
ビスホスホネート薬とは?
🦴 ビスホスホネート(BP)薬剤とは?
ビスホスホネート薬は、骨の代謝を抑えて骨密度を維持する薬で、以下のような疾患の治療に使われます。
✅ 骨粗鬆症(骨の密度が低下し、骨折しやすくなる病気)
✅ がんの骨転移(乳がん・前立腺がん・多発性骨髄腫など)
✅ 骨パジェット病(骨が異常に成長し、変形する病気)
この薬を使用することで、骨の破壊を抑え、骨折のリスクを減らす効果があります。
📌 代表的なビスホスホネート薬の例
薬剤名 | 主な適応症 | 投与方法 |
---|---|---|
アレンドロネート(フォサマック) | 骨粗鬆症 | 経口 |
リセドロネート(アクトネル) | 骨粗鬆症 | 経口 |
ゾレドロン酸(ゾメタ) | がんの骨転移 | 点滴 |
パミドロネート(アレディア) | がんの骨転移 | 点滴 |
💡 特に点滴(静脈内投与)のBP薬は、顎骨壊死のリスクが高まることが分かっています!
ビスホスホネート薬と顎骨壊死の関係
🦷 顎骨壊死とは?
顎骨壊死(BRONJ:ビスホスホネート関連顎骨壊死)とは、顎の骨が壊死し、治りにくい状態になる病気です。
通常、骨は破壊と再生を繰り返していますが、BP薬を服用すると骨の代謝が抑えられ、傷が治りにくくなるため、顎の骨が壊死しやすくなります。
🩺 主な症状
✅ 歯ぐきが腫れる・痛みがある
✅ 顎の骨が露出している(歯ぐきの中の骨が見える)
✅ 膿が出る・口臭が強くなる
✅ 抜歯後に傷が治らない
💡 特に、抜歯やインプラント手術など「顎の骨に影響を与える治療」を行うと、顎骨壊死のリスクが高くなります!
ビスホスホネート薬を服用している方が歯科治療を受ける際の注意点
① 治療前に必ず服用歴を伝える!
BP薬を服用している場合、歯科医師に事前に必ず伝えましょう!
投与期間や薬の種類によって、抜歯や外科処置のリスクを評価する必要があります。
✅ 経口BP薬(骨粗鬆症の治療)の場合
→ 服用期間が3年以上の場合、リスクが高まるため慎重に対応
→ 可能なら投与前にむし歯・歯周病の治療を済ませておく!
✅ 点滴BP薬(がんの骨転移治療)の場合
→ 投与期間に関係なく、顎骨壊死のリスクが高いため抜歯は慎重に判断
② 抜歯や外科手術は慎重に!
BP薬を服用している場合、できるだけ抜歯を避け、歯を残す治療を優先します。
🦷 抜歯が必要な場合の対策
✅ 投薬前にむし歯や歯周病を治療しておく!
✅ 投薬中でも、緊急性がない限り極力抜歯を避ける!
✅ 抜歯後は抗生物質を使用し、慎重に経過観察!
💡 抜歯せずに済むよう、定期的な歯科検診を受け、早期治療を心がけましょう!
③ 口腔ケアを徹底する!
BP薬を服用している方は、むし歯や歯周病を予防することがとても重要!
✅ 毎日の正しい歯みがき(歯間ブラシやフロスも活用)
✅ 歯科医院での定期クリーニング(3~6ヶ月ごと)
✅ 歯ぐきの腫れや違和感を感じたら、すぐに歯科医院へ!
💡 口腔環境を清潔に保つことで、顎骨壊死のリスクを最小限に抑えることができます!
まとめ|ビスホスホネート薬を服用している方の歯科治療で気をつけること!
✅ BP薬(骨粗鬆症・がんの骨転移治療薬)は、顎骨壊死を引き起こす可能性がある!
✅ 特に「抜歯・インプラント・外科手術」のリスクが高まるため注意!
✅ 服用中の方は、事前に歯科医師へ伝えることが重要!
✅ 抜歯を避けるために、定期的な歯科検診・クリーニングを受ける!
倉敷市連島町の矢部歯科医院では、ビスホスホネート薬を服用されている方の歯科治療に対応しています。
「歯科治療を受けても大丈夫?」「顎骨壊死のリスクを知りたい」という方は、お気軽にご相談ください!
📞 お問い合わせ・予約はこちら0864448800
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