こんにちは!倉敷市連島町の矢部歯科医院です。
今回は、歯性上顎洞炎と鼻性上顎洞炎の違いについてご紹介します。どちらも上顎洞(鼻の横にある空洞)の炎症ですが、その原因や治療法に違いがあります。
上顎洞炎とは?
上顎洞炎とは、上顎洞の粘膜が炎症を起こす病気で、主に以下の2種類があります。
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歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん):歯の感染が原因
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鼻性上顎洞炎(びせいじょうがくどうえん):鼻の感染が原因
どちらのケースでも、顔の圧迫感や鼻づまり、頬の痛みなどの症状が現れることがあります。
歯性上顎洞炎とは?
歯が原因で発生する上顎洞炎で、主な原因は以下のとおりです。
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むし歯や歯周病の進行による細菌感染
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抜歯後の感染
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根管治療の不備
特徴
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片側(右または左)のみに発生することが多い
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歯の痛みや違和感が先に現れる
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悪化すると、膿が鼻から出ることもある
治療法
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感染した歯の治療(根管治療や抜歯)
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抗生物質の投与
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必要に応じて上顎洞の洗浄
歯性上顎洞炎は、原因となる歯の治療をしない限り根本的な解決にはなりません。早めの受診が大切です。
鼻性上顎洞炎とは?
風邪やアレルギー、鼻炎などが原因で発生する上顎洞炎です。
特徴
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両側に症状が出ることが多い
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風邪や鼻づまりの後に発症しやすい
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副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と関係が深い
治療法
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鼻炎や風邪の治療
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抗生物質や点鼻薬の使用
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鼻洗浄による改善
鼻性上顎洞炎は、耳鼻咽喉科での診察が必要になることもあります。
どちらの上顎洞炎か見分けるには?
歯の痛みが先にあった場合は歯性上顎洞炎の可能性が高いです。 また、レントゲンやCT検査を行うことで、原因が歯か鼻かを明確にすることができます。
まとめ
歯性上顎洞炎と鼻性上顎洞炎は症状が似ていますが、原因と治療法が異なります。特に、歯性上顎洞炎は歯科治療が必要なケースが多いため、早めに歯科医院を受診することが大切です。
「歯の痛みと鼻の違和感がある」「頬が腫れている」といった症状が気になる方は、お気軽に矢部歯科医院までご相談ください。
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