こんにちは!倉敷市連島町の矢部歯科医院です。
「歯周病は細菌が原因」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、歯周病を引き起こす細菌(歯周病原性細菌)には複数の種類があり、それぞれ違った特徴を持っています。
これらの細菌が増殖すると、歯ぐきに炎症を起こし、最終的には歯を支える骨が溶けてしまうこともあります。
今回は、歯周病原性細菌の種類とその影響、予防のためのポイントについて詳しく解説します!
歯周病を引き起こす「歯周病原性細菌」とは?
歯周病は、「歯周ポケット」に潜む細菌が引き起こす感染症です。
口の中には約700種類の細菌が存在していますが、**その中でも特に歯周病を悪化させる細菌が「歯周病原性細菌」**と呼ばれます。
これらの細菌がプラーク(歯垢)やバイオフィルム(細菌の膜)を形成し、歯ぐきの炎症や骨の破壊を引き起こします。
💡 歯周病菌の増殖を防ぐことが、歯周病予防のカギ!
代表的な歯周病原性細菌とその影響
① ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)
🦠 歯周病の主犯格!最も危険な細菌
🔹 特徴
✅ 歯周病の重症化に深く関与する「レッドコンプレックス」の一種
✅ 強力な毒素を出して歯ぐきを破壊する
✅ 免疫機能を狂わせ、炎症を持続させる
✅ アルツハイマー病との関連性も指摘されている
🔹 影響
➡ 歯ぐきの腫れや出血を引き起こし、歯周病を急速に進行させる
➡ 歯を支える骨を破壊し、歯のぐらつきを引き起こす
💡 「ポルフィロモナス・ジンジバリス」が多いと、歯周病が重症化しやすい!
② タンネレラ・フォーサイシア(Tannerella forsythia)
🦠 歯周病を静かに進行させる細菌
🔹 特徴
✅ 歯周病を悪化させる「レッドコンプレックス」の一種
✅ 初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行する
✅ 免疫システムを回避し、体内で増殖しやすい
🔹 影響
➡ 歯周ポケットの深部に潜み、歯槽骨の破壊を進行させる
➡ 慢性的な炎症を引き起こし、歯ぐきをじわじわと後退させる
💡 自覚症状が少ないため、定期的な歯周病検査が重要!
③ トレポネーマ・デンティコーラ(Treponema denticola)
🦠 運動能力を持つ歯周病菌!
🔹 特徴
✅ 歯周病の最終段階に関与する「レッドコンプレックス」の一種
✅ スピロヘータ(らせん状の細菌)で、移動しながら感染を広げる
✅ 歯ぐきの奥深くに入り込み、炎症を悪化させる
🔹 影響
➡ 歯ぐきの炎症を悪化させ、膿(うみ)が出る原因になる
➡ 血流に入り込み、全身疾患(動脈硬化・心臓病)と関連する
💡 進行すると、外科的治療が必要になるケースも!
④ プレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia)
🦠 女性ホルモンと関連する歯周病菌!
🔹 特徴
✅ 女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けやすい
✅ 妊娠中の歯ぐきの腫れ(妊娠性歯肉炎)に関与
✅ 口臭の原因にもなる
🔹 影響
➡ 女性が妊娠中に歯周病が悪化する原因になる
➡ ホルモンバランスの変化によって増殖しやすい
💡 妊娠中の歯科検診と歯周病ケアが重要!
歯周病原性細菌を減らすには?
① 正しいブラッシングを徹底する!
✅ 歯間ブラシやフロスを活用し、歯と歯の間のプラークをしっかり除去!
✅ 舌の汚れ(舌苔)も歯周病菌の温床になるので、優しくケア!
② 定期的な歯科検診とプロのクリーニングを受ける!
✅ 歯科医院でのスケーリング(歯石除去)で細菌の温床を取り除く!
✅ 3~6ヶ月ごとの歯周病検査で、早期発見・早期治療を!
③ 生活習慣を見直す!
✅ 喫煙をやめる(タバコは歯周病菌を増殖させる原因)
✅ バランスの良い食生活(特にビタミンC・カルシウム・DHAを意識)
✅ ストレスを減らし、免疫力を維持する!
まとめ|歯周病菌を減らして健康な歯ぐきを守ろう!
✅ 歯周病を引き起こす細菌には「ポルフィロモナス・ジンジバリス」など複数の種類がある!
✅ これらの細菌が増えると、歯ぐきの炎症・骨の破壊・口臭の原因になる!
✅ 正しい歯みがき・歯科医院でのクリーニング・生活習慣の改善で予防できる!
倉敷市連島町の矢部歯科医院では、歯周病の早期発見・治療に力を入れています。
「歯ぐきの腫れや出血が気になる」「最近、口臭が気になる」という方は、お気軽にご相談ください!
📞 お問い合わせ・予約はこちら086664448800
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