こんにちは!倉敷市連島町の矢部歯科医院です。 「口腔癌ってどのくらいの人がかかるの?」 「どの部位に多く発生するの?」 「どんなことが原因で口腔癌になるの?」
口腔癌は、口の中に発生するがんの総称で、早期発見・早期治療が重要です。 今回は、口腔癌の罹患数、好発部位、危険因子について、日本癌治療学会のガイドラインをもとに詳しく解説します。
口腔癌の罹患数
口腔癌は、全がんの中で約1~3%を占めるとされています。 日本では年間約7,800人が新たに口腔癌と診断されており、その数は増加傾向にあります。
口腔癌の好発部位
口腔癌は、口腔内のさまざまな部位に発生しますが、特に以下の部位に多く見られます。
- 舌:口腔癌の中で最も多く、約60%を占めます。
- 口腔底:舌の下の部分で、約15%。
- 歯肉:上下の歯茎に発生し、約10%。
- 頬粘膜:口の内側のほほの部分で、約10%。
特に舌に発生する「舌癌」が最も多いことが特徴です。
口腔癌の危険因子
口腔癌の主な危険因子として、以下のものが挙げられます。
1. 喫煙
- タバコに含まれる有害物質が、口腔粘膜に直接悪影響を及ぼします。
- 喫煙者は非喫煙者に比べ、口腔癌のリスクが高まります。
2. 飲酒
- 特にアルコール度数の高いお酒を大量に摂取することで、口腔粘膜が刺激を受けます。
- 飲酒と喫煙を併用することで、リスクがさらに高まるとされています。
3. 慢性的な機械的刺激
- 不適合な入れ歯や尖った歯による口腔内の持続的な刺激が、発癌のリスクを高める可能性があります。
4. ウイルス感染
- ヒトパピローマウイルス(HPV)などのウイルス感染が、口腔癌の発生に関与していると報告されています。
これらの危険因子を避けることで、口腔癌のリスクを低減することが可能です。
まとめ
- 口腔癌は、日本で年間約7,800人が新たに診断されており、増加傾向にあります。
- 好発部位は「舌」が最も多く、次いで「口腔底」「歯肉」「頬粘膜」と続きます。
- 主な危険因子は「喫煙」「飲酒」「慢性的な機械的刺激」「ウイルス感染」です。
口腔癌は早期発見・早期治療が重要です。 定期的な歯科検診やセルフチェックを行い、異常を感じたら早めに専門医を受診しましょう。
倉敷市連島・水島・玉島エリアの矢部歯科医院では、口腔内の健康チェックやご相談を受け付けています。 お気軽にお問い合わせください。
日本口腔外科学会のサイトは以下へ
http://www.jsco-cpg.jp/oral-cavity-cancer/guideline/#cq2-1
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