こんにちは!倉敷市連島町の矢部歯科医院です。
「歯周病が進行すると、顎の骨が溶ける」と聞いたことはありますか?
実は、歯周病によって起こる骨の吸収(骨が減ってしまう現象)には、2つの種類があることをご存じでしょうか?
それが、**「水平性骨吸収」と「垂直性骨吸収」**です。
今回は、それぞれの特徴や違い、どのように治療できるのかを詳しく解説します!
歯周病による「骨吸収」とは?
歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊され、吸収(溶ける)されてしまうことがあります。
骨が吸収されると、歯がグラグラする・歯ぐきが下がる・最悪の場合は歯が抜けてしまうこともあります。
💡 骨吸収は大きく2種類に分かれます!
✅ 水平性骨吸収(骨が均等に減る)
✅ 垂直性骨吸収(骨が部分的に減る)
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
① 水平性骨吸収とは?
🔹 水平性骨吸収の特徴
✅ 歯槽骨が全体的に均等に溶けていく
✅ 歯ぐきのラインが下がる(歯が長く見える)
✅ 初期~中等度の歯周病でよく見られる
✅ 進行すると歯がグラグラする(動揺が増す)
🦷 どんな人に多い?
- 軽度~中等度の歯周病がある方
- 加齢によって歯ぐきが下がってきた方
- 全体的に歯周病の進行が見られる方
💡 水平性骨吸収は「じわじわ」と進行するため、気づきにくいのが特徴です!
② 垂直性骨吸収とは?
🔹 垂直性骨吸収の特徴
✅ 歯槽骨が局所的(部分的)に深く溶ける
✅ 歯と歯の間に大きな骨の凹みができる
✅ 重度の歯周病や強い噛み合わせの影響で起こる
✅ 進行すると、急激に歯がグラグラすることも
🦷 どんな人に多い?
- 強い噛み合わせの負担がかかっている方(食いしばり・歯ぎしり)
- 進行した歯周病がある方
- 一部の歯にだけ強い炎症がある方
💡 垂直性骨吸収は「進行が早い」ため、早めの治療が重要です!
水平性骨吸収と垂直性骨吸収の違いを比較!
水平性骨吸収 | 垂直性骨吸収 | |
---|---|---|
骨の吸収の仕方 | 均等にじわじわ減る | 部分的に深く減る |
発生しやすい部位 | 歯列全体 | 特定の歯の周囲 |
進行のスピード | ゆっくり進行する | 進行が速いことが多い |
歯のグラつき | 徐々に進行 | 急激に進行することも |
治療の難しさ | 比較的治療しやすい | 重症化しやすく、治療が難しいことも |
💡 どちらのタイプも、早期発見・早期治療が大切です!
骨吸収が進むとどうなる?
❌ 歯ぐきが下がり、歯が長く見える
❌ 歯のグラつきが進行し、最終的に抜歯が必要になることも
❌ 歯並びが崩れ、噛み合わせが悪くなる
💡 骨が吸収されてしまうと、自然に元に戻ることはありません。
だからこそ、早めの治療と予防が重要なのです!
歯周病による骨吸収の治療方法
🦷 軽度~中等度の水平性骨吸収の治療
✅ スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
→ 歯ぐきの中の歯石を取り除き、炎症を抑える
✅ 歯周外科治療(フラップ手術)
→ 重度の場合、歯ぐきを開いて歯石を除去する
✅ 歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス)
→ 骨を再生させる薬剤を使用して、歯槽骨を回復させる
🦷 垂直性骨吸収の治療
✅ 歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス)
→ 部分的な骨の欠損を回復させる
✅ 骨移植・GTR(歯周組織誘導再生療法)
→ 骨が大きく吸収された場合、人工骨や自身の骨を移植する
✅ 噛み合わせ調整
→ 強い噛み合わせの影響で骨が吸収されている場合、歯の形を調整して負担を減らす
💡 早期の治療で、歯を失うリスクを減らせます!
歯周病による骨吸収を防ぐ方法
✅ 毎日の正しい歯みがき(歯間ブラシ・フロスを活用)
✅ 定期的な歯科検診(3~6ヶ月ごとにチェック!)
✅ 歯ぎしり・食いしばりの対策(ナイトガードの使用)
✅ バランスの良い食生活(カルシウム・ビタミンDを摂取)
💡 歯周病は予防と早期治療がカギ!
まとめ|骨吸収を防いで健康な歯を守ろう!
✅ 歯周病が進行すると「水平性骨吸収」や「垂直性骨吸収」が起こる!
✅ 水平性骨吸収はゆっくり進行し、歯ぐきが均等に下がる!
✅ 垂直性骨吸収は局所的に深く骨が溶け、進行が速い!
✅ 早期治療と定期検診が、骨の吸収を防ぐカギ!
倉敷市連島町の矢部歯科医院では、歯周病治療や骨吸収の進行を防ぐケアを行っています。
「歯ぐきが下がってきた」「歯がグラつくかも…」と気になる方は、お早めにご相談ください!
📞 お問い合わせ・予約はこちら0864448800
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